緊張と向き合う

講師紹介

ブログをご覧いただき、ありがとうございます🌷

本日は、以前「自己紹介」のブログで少し書いた高校時代のスランプ時のことをお話させて頂きたいと思います。

中学生までの私は今では考えられない程、能天気に本番を迎え、緊張したことなどほとんど無かったと思います😂

そんな私も高校受験の辺りから、緊張するということを覚えていきました。
受験までは、緊張しながらも大きな事故はなかったのですが、菊里高校に入学した後、私の本番での精神状態は異常なものになっていきました。

今思えば、上手な子たちが沢山いることは知っていたつもりですが、あまりの周りのレベルの高さに圧倒され、「私もちゃんと弾かなきゃ」と過剰に思いすぎるようになっていったんだと思います。

当時の私は、手足が貧乏ゆすりレベル(笑)にふるえ、頭が真っ白になり、暗譜がとび舞台上でぐちゃぐちゃになって毎回の本番が終わっていく、そんな状態でした。

暗譜がとんで弾き直す事など、私たちにとってはありえないことでした。

初めて暗譜がとんだ時以来、毎朝5時53分発(今でも覚えています🤣)の始発に乗って学校で朝練をし、ご飯を食べる時間、寝る時間など生きることに必要な時間以外全ての時間を練習にあてました。
沢山のメンタル本も読みましたが、緊張による本番の事故は1年半改善することはありませんでした。

どうしたら良いのか分からなくなった私は、2年生の頃から本番をとにかく踏みまくってみようと思いました。

初めの頃は、出る本番すべてで暗譜がとび、本当に辛かったです。そしてそのトラウマがまた次の本番でも同じ事態を引き起こすという負のスパイラルに陥っていきました。

しかし、何回も同じことが起きることで、どんな時に暗譜がとぶのか1つだけ分かっていきました。
「次は何の音だったかな」「さっき上手くいかないところがあったな」など余計なことを考える時に必ず暗譜がとんでいました。

そこからすぐに改善していったわけではありませんが、「今なっている音」に集中することが大切だという思いを強く持ち続けることによって、緊張の中でも少しずつ本番での精神状態は改善されていきました。

とてもシンプルなことですが、今でも弾く前は「今に集中」と唱えています。

それでも、何か考えてしまうことや、やらかしてしまうこともありましたが、高校時代の2年間のようになることは、減っていきました。

ここまで、とても暗い話をしてしまいましたが、この2年間は私にとっては必要だったと今では思えています😊

もちろん当時は、「なんで私だけ」と思っていましたが、こんな私だからこそ、寸暇を惜しんで練習しないといけないと心から思って戒めになりました。
そして、そんな時があったからこそ今ピアノが弾けること、ピアノに携わるお仕事ができていることを、本当に幸せに思っています。

生徒さんが本番でいつも通り弾けることも、私は、本当に偉いなと思っていますし、感動しています。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました🌷

緑区徳重鶴が沢 鈴木梨紗子ピアノ教室

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